AI文章チェッカー

読書感想文にAIを使ってもいい?保護者・先生が知っておきたい注意点

AI文章チェッカー 編集部

夏休みや冬休みの定番の宿題、読書感想文。生成AIを使えば数秒で「それらしい感想文」ができてしまう時代になりました。 この記事では、保護者や先生に向けて、読書感想文とAIの付き合い方、AIで書いた感想文に見られやすい特徴、 そして子どもが自分の言葉で書けるようにするための声かけのコツを紹介します。

この記事のポイント

  • まずは学校・先生のルールを確認する
  • AIの感想文は「どの本にも当てはまる感想」になりやすい
  • 大人ができるいちばんのサポートは、本の内容について会話すること

読書感想文の目的を思い出す

読書感想文の目的は、上手な文章を提出することではなく、本を読んで自分が何を感じ、考えたかを言葉にする練習です。 AIに書かせた感想文は、文章としては整っていても、この練習の機会をまるごと失ってしまいます。

また、コンクールに応募する感想文の場合は、本人が書いたものであることが前提です。 学校の課題として出された場合も、AIの使用を認めていないことが多いので、まずは課題の案内や学校からのお知らせを確認しましょう。

AIで書いた感想文に見られやすい特徴

AIが書いた感想文には、次のような特徴がよく見られます。ただし、子どもが一生懸命書いた文章にも当てはまることがあるので、決めつけには注意してください。

特徴例
あらすじの説明が長く、整いすぎている物語の流れを最初から最後まで、要点よくまとめている
どの本にも当てはまる感想「命の大切さを学びました」「友情の素晴らしさを感じました」
本人の生活が出てこない家族・友達・学校での出来事との結びつきがない
年齢に比べて語彙が大人びている「普遍的な」「示唆に富む」など、普段使わない言葉が多い
定型的な締めくくり「この本を通して、〜の大切さを改めて実感しました」

AIらしい文章の特徴はChatGPTが書いた文章の特徴10選でも詳しく紹介しています。

子どもが自分の言葉で書けるようにする声かけ

「何を書けばいいかわからない」という子どもには、文章を直すより先に、話を聞くのが効果的です。次のような質問をしてみてください。

  1. 「どの場面がいちばん心に残った?」:感想文の中心になる場面を見つけます。
  2. 「そのとき、どんな気持ちになった?」:「悲しい」「うらやましい」「腹が立った」など、素直な気持ちで大丈夫です。
  3. 「似たようなこと、自分にもあった?」:自分の体験とつながると、その子にしか書けない感想になります。
  4. 「主人公に言ってあげたいことはある?」:結びの言葉のヒントになります。

子どもが話したことをメモしておき、それを並べるだけでも、感想文の骨組みができあがります。

書き方のビフォー・アフター

よくある感想この本を読んで、友達を大切にすることの大切さを学びました。私もこれから友達を大切にしたいと思います。

自分の言葉の例けんかした次の日に、主人公が自分から「ごめん」と言う場面で、ぼくは先週ゆうと君にあやまれなかったことを思い出した。明日、サッカーにさそってみようと思う。

「大切さを学びました」の代わりに、本の場面と自分の出来事をつなげると、短くても気持ちが伝わる文章になります。

AIを使うなら、どんな使い方がよい?

学校がAIの利用を認めている場合でも、本文を書かせるのではなく、次のような補助的な使い方にとどめるのがおすすめです。

  • 読む本を選ぶときに、興味のあるテーマの本を探す手伝いをしてもらう
  • 書き終えた文章の誤字や、意味が伝わりにくい部分を一緒に確認する
  • 知らない言葉の意味を調べる

どの場合も、大人がそばで見守り、最終的な文章は子ども自身の言葉で書くようにしましょう。

判定ツールを使うときの注意

AI判定ツールは、文章の特徴から推定するものです。子どもの感想文はもともと短く、文の形も単純なことが多いため、誤判定が起こりやすい文章でもあります。 判定結果を理由に子どもを責めるのではなく、一緒に本の話をするきっかけとして使ってください。 誤判定については自分で書いたのにAI判定される理由で解説しています。

よくある質問

読書感想文にAIを使うことは禁止されていますか?

学校や先生によって方針が異なります。課題の案内や学校からのお便りを確認し、わからない場合は先生に確認しましょう。AIに本文を書かせることを認めていない学校が多いと考えておくのが安全です。

本を読むのが苦手な子どもにAIで要約を見せるのはどうですか?

あらすじをつかむ助けになる場合もありますが、AIの要約には誤りが含まれることがあり、何より感想は本人が実際に読んで感じたことから生まれます。短い本を選ぶ、一緒に読むなど、読む体験そのものを支える方法がおすすめです。

子どもの感想文がAIっぽいと感じたら、どうすればよいですか?

いきなり問い詰めるのではなく、「どの場面がいちばん心に残った?」と内容について話を聞いてみてください。自分で読んで書いた子どもは、文章に書いていないことも話せることが多いです。