エントリーシート(ES)をAIで書くときの注意点|自分の言葉にするコツ
就職活動のエントリーシート(ES)づくりに、ChatGPTなどの生成AIを使う人が増えています。 うまく使えば時間の節約になりますが、AIが書いた文章をそのまま出すと、かえって損をすることもあります。 この記事では、AIっぽいESが不利になりやすい理由と、AIを使いつつ自分の言葉に仕上げるコツを紹介します。
この記事のポイント
- AIが書いたESは「誰にでも書ける内容」になりやすく、印象に残らない
- AIは「材料の整理」と「言葉の調整」に使い、エピソードと気持ちは自分で書く
- 提出前に、具体的な数字・場面・自分の判断が入っているかを確認する
AIっぽいESが損をしやすい理由
1. 内容がありきたりになる
「チームワークを大切にし、周囲と協力して課題を解決しました」。こうした文章は読みやすい一方で、 何百人もの応募者が同じように書ける内容です。採用担当者が知りたいのは「あなたが何をして、何を考えたか」なので、一般論が多いESは印象に残りません。
2. 面接で深掘りされると答えにくい
ESは面接の資料にもなります。AIがきれいにまとめた表現を使っていると、「そのとき具体的に何をしたの?」「なぜそう判断したの?」と聞かれたときに、自分の経験と結びつけて答えにくくなります。
3. 似た言い回しが目立つ
同じAIを使うと、似た構成や言い回しになりがちです。「〜という経験から、〇〇の重要性を学びました」のような締めくくりが続くと、読み手は既視感を覚えます。AIの文章によくある特徴はChatGPTが書いた文章の特徴10選にまとめています。
AIを使うなら、この使い方がおすすめ
| おすすめの使い方 | 避けたい使い方 |
|---|---|
| 経験を話して、アピールできる強みの候補を出してもらう | 強みもエピソードもAIに考えてもらう |
| 自分で書いた下書きのわかりにくい部分を指摘してもらう | 設問を貼り付けて、本文をそのまま書いてもらう |
| 文字数オーバーの文章を短くする案を出してもらう | AIの案を確認せずにそのまま貼り付ける |
| 面接で聞かれそうな質問を予想してもらう | 回答もAIに作らせて丸暗記する |
応募先がAIの利用についてルールを示している場合は、必ずそれに従ってください。
自分の言葉に仕上げる5つのコツ
1. 数字を入れる
「売上向上に貢献した」ではなく、「3か月で客単価を約1割上げた」のように、規模や期間、変化を数字で示します。
2. 場面を一つに絞って描写する
エピソードを全部説明しようとせず、いちばん印象に残っている場面を一つ選び、そのとき見たこと・言ったことを具体的に書きます。
3. 「自分の判断」を書く
周りと協力した、だけではなく、「自分は何に気づき、なぜその行動を選んだのか」を書きます。ここがいちばんAIに書けない部分です。
4. 失敗や迷いも書く
最初はうまくいかなかったこと、迷ったことを書くと、文章に体温が出ます。成功談だけのESより、読み手の印象に残りやすくなります。
5. 声に出して読む
書き終えたら声に出して読んでみましょう。面接で自分が話すときの言葉と違和感がなければ、自分の言葉になっています。
ありがちな文章アルバイトでは、チームで協力して課題を解決することの大切さを学びました。この経験を活かし、貴社でも周囲と協力しながら成果を上げたいと考えています。
自分の言葉の例カフェのアルバイトで、昼のピークに注文の取り違えが週に何度も起きていた。原因はレジとキッチンの伝え方がばらばらなことだと考え、店長に相談して注文票の書き方を統一した。最初は先輩に面倒がられたが、1か月後には取り違えがほぼなくなった。
提出前のチェックリスト
- 設問に正面から答えているか
- 数字や固有の場面が一つ以上入っているか
- 「なぜそうしたか」という自分の判断が書かれているか
- 「〜を学びました」「〜が重要です」で終わる文が続いていないか
- 面接で深掘りされても、自分の経験として説明できるか
最後にAI文章チェッカーで判定し、AIらしいと出た部分があれば、そこに具体的な場面や数字を足してみましょう。 メンバープランでは、一文ずつの改善ポイントで「どこをどう具体的にすればよいか」も確認できます。
よくある質問
ESにChatGPTを使うのはダメですか?
企業によって考え方は異なりますが、AIを下書きや言葉の整理に使うこと自体を問題視しない企業も増えています。ただし、AIの文章をそのまま提出すると内容が薄くなり、面接で深掘りされたときに答えられないリスクがあります。応募先が利用についてルールを示している場合は、それに従いましょう。
採用担当者はAIで書いたESを見抜けますか?
大量のESを読む採用担当者は、似たような言い回しや具体性のない文章に気づきやすいと言われます。AI判定ツールを使っているかどうかに関係なく、「誰が書いても同じ内容」のESは印象に残りにくいと考えましょう。
文字数を合わせるためにAIを使ってもいいですか?
文字数の調整をAIに手伝ってもらうのは便利な使い方です。ただし、削った結果エピソードの具体的な部分が消えていないか、増やした結果ありきたりな表現が足されていないかを必ず確認しましょう。